こんにちは。今日は、ずっと気になっていた砂浴(砂療法)という自然療法を体験してきたお話をシェアしたいと思います。
場所は、湘南エリアにある辻堂海水浴場。
松林と海のあいだにある、ひっそりとした砂地で、やさしく砂に包まれてきました。
今回お世話になったのは湘南砂療法愛好会さんです。
砂浴とは?自然に身をゆだねるデトックス法
砂浴とは、読んで字のごとく「砂に入浴する」健康法。
顔以外の全身を砂に埋め、数時間静かに過ごすというものです。
水着やタオルを身につけ(今回私はTシャツと短パン)、顔だけ出して、全身を砂に埋めてもらって、そのまま寝転びます。砂が肌に触れる面積を増やすことで、より効果を高めるそうなので、身につけるのは水着のほうが良いようです。
これは自然療法の世界では昔から大切にされている方法で、とくに東城百合子さんが広められたことで有名です。
太陽の熱と大地の力(磁力)を
じんわり身体で受けとって
毒素を外へ、外へと出していく。
砂の中でお昼寝するだけみたいに見えて、実はすごく深いセルフケア。
大地とつながることで、身体が自然本来のリズムを取り戻すということなのだと思います。
辻堂駅からはバスで
JR辻堂駅から辻堂海水浴場をめざします。駅から歩くと20分以上かかります。この日は朝から汗ばむ暑さ。バスで会場に向かいました。
辻堂駅南口のバスのりば2から、江ノ電バス鵠沼車庫前行(湘洋中学校前経由)に乗車。乗車時間は10分程です。「辻堂海浜公園前」で降りると、もうすぐそこが会場です。

その日は、都内からいらした男性と、私の2人だけという贅沢な砂浴体験となりました。先に到着されていた男性は、すでに砂の中にすっぽり。
スタッフの方に案内され、私もさっそく準備を始めます。
水分補給をして砂の上にごろん。その上からスタッフさんが丁寧に砂をかけてくれます。
砂の重みがじんわりと身体にのしかかる感じは、まさに地球に包まれるような感覚。
顔だけが外に出ていて、あとはすべて砂の中。身動きが取れないことで、不思議な安心感が生まれました。
砂に入って最初の30分ほどは、どうしてもソワソワ。「手の位置が気になる…」「足がムズムズする…」といった感覚があり、落ち着くのに少し時間がかかりました。
でも、午後になると身体が砂に慣れてきて、ふわっとまどろむような感覚に。
風の音がゴーッと吹き抜け、パラソルが倒れてヒヤッとする場面もありましたが、すぐにスタッフの方が駆け寄って対応してくださるので、安心して砂に身を預けられました。
終わって身体を起こすと、まず感じたのは身体の軽さ。入り込んだ砂の量にびっくり。耳の中までびっしり砂まみれ。

事前にこちらを確認するのがおすすめ
私は自宅が近いため、シャワーも浴びずそのまま帰宅しましたが、遠方から来られる方は、近くのスパや温浴施設をチェックしておくと良いと思います。
シャワーやトイレ、バスなどの案内については、辻堂海浜公園のホームページに詳しく載っています。
砂浴が教えてくれた「ゆだねる」ということ
今回の砂浴を通じて私が感じたことは
何もしないことの価値と自然に身を任せることの心地よさです。
ふだんの生活では、つい何かしなきゃと頭が動いてしまいがち。
でも、砂浴では、身体を動かせず、思考も次第に手放していく感覚がありました。
風の音、波の音、空の色、砂の感触…
自然の中に自分の境界がほどけていくような感覚。
これは、言葉で表現するのが難しいのですが、瞑想をしたときのような深い静けさが心に広がっていきました。

はじめての砂浴を終えて
砂のなかにいると、何もできません。
スマホも触れない、本も読めない、身体も思うように動かせない。
現代の生活は、忙しさと情報の波に飲まれがちですが、こうして自然と直接触れ合い、ただそこに身を置くだけで、自分の内側とゆっくり向き合う時間が生まれます。
ただ、そこにいることがすごく豊かなんだと思います。砂浴は、大地とつながる体験そのものでした。
また季節が変わったころ、ふたたび辻堂の砂に包まれてみたいと思います。
砂浴初心者さんへ:持ち物リスト
これから砂浴に挑戦してみたい方へ、持っておいてよかった&あったらよかったアイテムをまとめておきます。
- 飲みもの(ただし砂浴しながらは飲みづらいため、ストロー付き、片手で開けられる水筒などがおすすめ)
- タオル(首用と砂を落とす用)
- ビニール袋(荷物を砂から守る用)
- 日焼け止め
- サングラスや帽子(日差しよけ)
- 着替え(シャワーや温浴施設を利用する方は忘れずに)
- ウェットティッシュ